読めばケア知識UP!アラフォー肌のケア方法
− 加齢に伴う肌の状態 −
加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少。皮脂量、水分量がぐっと減ります。
そして長年あびた紫外線によるダメージが加わり、シワやシミが目立ってくる。
若い頃と違って気付かない隠れ乾燥をおこしていることも。
昔と同じスキンケアでは対応不足なのです。
アラフォー肌に合ったスキンケア(エイジングケア)をしましょう。
肌の構造を知りましょう
3層から成り立っています
表皮 0.1-0.3mm
[皮脂膜、角質層、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基低層(きていそう)]
皮脂膜は、肌の一番表面につくられる保護膜
角質層からの水分蒸発や、細菌の繁殖をふせぐ
角質層は細胞と細胞間脂質で作られる。
”細胞=レンガ、細胞間脂質=間を埋めるセメント” のようなイメージ。
細胞間脂質は「セラミド」などからなる脂質の層と水分子の層が何層もかさなる「ラメラ構造」を形成。
基低層には「メラノサイト(色素細胞)」があり、紫外線から守る色素「メラニン」を合成
紫外線をあびると、メラノサイトが活性化して、シミのもととなる「メラニン」を作る
基低層では毎日に新しいケラチノサイト(角化細胞)が生まれる
徐々に押し上げられ、約14日間で角質層に到達し、自然にはがれ落ちる。
この営みを「角化(ターンオーバー)」という。
ケラチノサイトが生まれてから剥がれ落ちるまで、正常であれば28日間以上の周期で繰り返される。
「セラミド」や角層細胞の中でうるおいを保つ「NMF(天然保湿因子)」などは角化の過程で作られる
正常な角化が行われるためには、うるおいが大事!
真皮 2mm
[コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸]
「コラーゲン」が網目状に張り巡らされており、それを支えるのが「エラスチン」
コラーゲンの間を「ヒアルロン酸」などのゼリー状の基質が水分を蓄える
コラーゲンやヒアルロン酸はお肌にいいと聞いたことがあるでしょうか。
ハリのある肌を作るには、真皮の水分量が重要ですね。
保湿が不足すると、真皮の細胞が壊れて凹み、シワになるメカニズムです
Tゾーンと毛穴
暑い日は、汗とアブラ(皮脂)で顔がテカテカ・・・なんてこと、ありますね。
皮脂を分泌する皮脂腺は、毛穴にある。
最も多いのは頭皮、次いで額と鼻の「Tゾーン」
イチゴ鼻と言われているのは、皮脂が詰まって毛穴から出られない状態。
・ターンオーバーがうまくいかず、角質層が厚くなり毛穴をふさぐ・・・
・女性ホルモンのバランス、自律神経が変調をきたして皮脂分泌が高まる
ニキビもできやすくなり、肌トラブルが増えてしまいます。
活性酸素が悪さをする
生きるために必要な酸素ですが、呼吸で取り入れられた酸素の一部は高い酸化力をもつ「活性酸素」となる。
必要以上に増えてしまうと、健康な細胞を傷つけてしまい、シワなどのトラブルを招く。
活性酸素が増える原因として、紫外線やストレス、喫煙、激しい運動などが挙げられる。
皮下組織 10mm以上
表皮と真皮を支えるクッションの役割。皮下脂肪。静脈・動脈を通す。
やることは?
洗顔の見直し
古く乾燥し硬くなった角質のままでは、成分が浸透しません!
まずは角質ケア、毛穴の汚れをきれいにしましょう。
★ 洗顔のコツ ★
ゴシゴシ洗いは禁物です!
肌への摩擦・刺激は、乾燥やシワ、たるみを招きます。
指が肌に触れない程度に、泡・ジェル・オイルなどを肌に乗せてやさしく馴染ませる。
すすぎは水かぬるま湯で。
シャワーついでにお湯で顔洗ってませんか?必要な皮脂も一緒に落ちてしまいます!
使うなら38度以下のぬるい温度にしましょう。
お湯のあとに水で引き締め効果も期待できそうですが、アラフォー肌には刺激が強いのでおすすめしません。
タオルで水分を拭き取る際も、パタパタと。
ゴシゴシ拭いてはだめですよ。
★ クレンジングタイプで選ぶ ★
■落としにくいガッツリメイク(リキッドファンデやウォータープルーフ)の場合
オイル、バームなど油分が多いタイプ
洗浄力力が比較的高く、脱脂力が高い傾向にあります。
頑固な毛穴汚れにはオイルタイプがおすすめです。
(クレンジングオイルは界面活性剤の配合されていないものをおススメします)
乾燥肌の方は皮脂量が低下してしまうので、洗いすぎに注意です。
■落としやすい軽いメイク(パウダーファンデやミネラルコスメ)の場合
ミルク、クリーム、ゲル(ジェル)タイプ
洗浄力がやさしく、さらっと洗い上げます。
ダブル洗顔不要なクレンジングが多く、肌への負担も少ないです。
メイク落としに使われる場合は、汚れを落としきれないとくすみの原因となるので注意しましょう。
シートタイプのメイク落としは、摩擦力が高いので肌への負担が大きいです。
疲れてテレビでも見ながら、とりあえず落としたいときなどはイイと思いますが
普段使いはあまりオススメしません(>_<)
40代のお肌は思ったよりデリケートなんです。。
保湿する成分を合うものにする
肌の構造で学んだように、
保湿液にはお肌を作っている成分と同様または補助する成分を配合しているものを選びましょう。
★ おすすめ成分 ★
ナイアシンアミド
水溶性ビタミン(ビタミンB3の一種)コラーゲン産生を促す。シミ拡散の抑制。
グリチルリチン酸2K(ジカリウム)
生薬の甘草(カンゾウ)の根から抽出した成分。
炎症を抑える作用があり、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルに働く。
ヒアルロン酸Na
真皮を作るヒアルロン酸。保水力と弾力のある肌を作り出す。
プラセンタエキス
動物や植物の胎盤(胎座)から抽出されるエキス。
皮膚細胞の活性化に働く。
シロキクラゲ多糖体
植物ヒアルロン酸ともいわれる。優れた保湿効果。
ビタミンC誘導体
ビタミンCは肌を修復する重要な働きをする。体内で自らビタミンCを生成することができないので、補給することが必要。
皮膚への浸透も良くなるよう作られた成分。別名「アスコルビン酸」
レチノール
真皮においてコラーゲンの産生を促進。別名「ビタミンA」
アルブチン
美白有効成分。シミの抑制。
β-アルブチンとα-アルブチンに分けられるが、α-アルブチンのほうが10倍近く美白に対する効果が高いと言われている。
ポリフェノール
抗酸化作用があり、紫外線による活性酸素の抑制に働く。
[ 代表的なポリフェノール ]
フラボノイド(カテキン、アントシアニン、イソフラボン)、フェノール酸、クルクミンなど
紫外線から守る
★ 知ってると知らないでは大違い!
紫外線が与えるお肌への影響 ★
表皮メラニンが作られシミを作る
真皮コラーゲン繊維を劣化させてシワを作る
せっかくケアしても紫外線を浴び続けてしまっては、その影響は計り知れない・・・
肌老化を誘発する原因はさまざまですが、約80%が紫外線による影響だとされています。
保湿をしながら紫外線対策ができるものを選ぶとマル!
さらに
酸化を防ぐには、紫外線から肌を守る、ストレスを溜めない、規則正しい生活、
日頃の食事に抗酸化作用に効果のあるビタミンACEを心がけるなど
生活習慣を見直して、肌美人を目指しましょう。
[参考サイト]
花王スキンケアナビ
サンソリッド 肌の基礎知識
Give&Give スキンケア基礎知識
Liruu 美容成分一覧
[使用イラスト]
イラストACより 白いねこねこさん